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Japanische Klassiker mit Furigana

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ごかいのまど

五階の窓

小酒井 不木

Lesen Sie 五階の窓 (ごかいのまど) von 小酒井 不木 (こざかいふぼく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 21.512 Zeichen · 43 Bildschirme

Aozora Bunko

してみると、桝本は社長の死に直接関係がないにしても、間接には関係があるかもしれん。いや、この事件は思ったよりも複雑だ」

「そうですねえ」

と、いままで三人の会話を黙って聞いていた新聞記者の山本ははじめて口を出した。

「ことによると、桝本は社長と四時ごろに、Sビルディングの四階の二十七号室で会うということをあらかじめ舟木に話したのかもしれませんねえ。それで、舟木が将校マントを着て乗り込んだという次第ではありませんか」

「そうかもしれません」

と、冬木刑事は言った。

「将校マントで思い出したが、工場の工員たちに訊いてみると、舟木は平素は一度も将校マントを着たこともなければ、鳥打帽も冠ったことがないというのです。してみると、変装して行ったわけですが、どういう理由で変装したのかちょっと分からないのです」

「それはただ、舟木が変装好きな性質だからではないでしょうか。殺人を行うには変装が便利であるし、現にそのあくる日も変装して、着色眼鏡をかけていたではありませんか。それにあの古風な貼紙の悪戯をしたのは、主義者に似合わぬ道化たところがあります。また、そういう性質であればこそ桝本に尻を叩かれて、ストライキを起こそうとしたのでしょう」