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Japanische Klassiker mit Furigana

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しゅんかん

俊寛

芥川 竜之介

Lesen Sie 俊寛 (しゅんかん) von Akutagawa Ryūnosuke (芥川 竜之介) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 16.263 Zeichen · 33 Bildschirme

Aozora Bunko

「僧都の御房! よく御無事でいらっしゃいました。わたしです! 有王です!」

わたしは思わず駈け寄りながら、嬉しまぎれにこう叫びました。

「おお、有王か!」

俊寛様は驚いたように、わたしの顔を御覧になりました。が、もうわたしはその時には、御主人の膝を抱いたまま、嬉し泣きに泣いていたのです。

「よく来たな。有王! おれはもう今生では、お前にも会えぬと思っていた。」

俊寛様もしばらくの間は、涙ぐんでいらっしゃるようでしたが、やがてわたしを御抱き起しになると、

「泣くな。泣くな。せめては今日会っただけでも、仏菩薩の御慈悲と思うが好い。」と、親のように慰めて下さいました。

「はい、もう泣きは致しません。御房は、――御房の御住居は、この界隈でございますか?」

「住居か? 住居はあの山の陰じゃ。」

俊寛様は魚を下げた御手に、間近い磯山を御指しになりました。

「住居と云っても、檜肌葺きではないぞ。」

「はい、それは承知して居ります。何しろこんな離れ島でございますから、――」

わたしはそう云いかけたなり、また涙に咽びそうにしました。すると御主人は昔のように、優しい微笑を御見せになりながら、