Japanische Klassiker mit Furigana
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ひかりとかぜとゆめ
光と風と夢
Lesen Sie 光と風と夢 (ひかりとかぜとゆめ) von Nakajima Atsushi (中島 敦) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 79.032 Zeichen · 158 Bildschirme
といった式の、やにさがったものの言い方を(単に此の遊星の上に生れ出ることが、たかだか二三十年早かったからというだけで、自分の意見への尊重を相手に強いようとする・あのものの言い方を)嫌悪する。Quod curiositate cognoverunt superbia amiserunt.「彼等驚きによりて認めたるものを、傲りによりて失いたりき」病苦が私に、さほど好奇心の磨滅を齎さなかったことを、私は喜ぶ。
十一月×日
午後の日盛りに私は独りでアピア街道を歩いていた。道からちらちらと白い炎が立っていた。眩しかった。街道の果迄見渡しても人一人見えなかった。道の右側は、甘蔗畑が緑の緩やかな起伏を見せてずっと北迄続き、その果には、燃上る濃藍色の太平洋が雲母末のような小皺を畳みながら、円く大きく膨れ上っていた。青焔に揺れる大海原が瑠璃色の空と続くあたりは、金粉を交えた水蒸気にぼかされて白く霞んで見えた。道の左側には、巨大な羊歯族の峡谷を距てて、ぎらぎらした豊かな緑の氾濫の上に、タファ山の頂であろうか、突兀たる菫色の稜線が眩しい靄の中から覗いている。静かだった。