Japanische Klassiker mit Furigana
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ひかりとかぜとゆめ
光と風と夢
Lesen Sie 光と風と夢 (ひかりとかぜとゆめ) von Nakajima Atsushi (中島 敦) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 79.032 Zeichen · 158 Bildschirme
マターファは案外落着いている。彼は形勢の不利を自覚していないのだ。彼も、彼の部下も、戦争を、自分等の意志を離れた一つの自然現象と考えているようだ。
ラウペパ王は、彼とマターファとの間に立とうとする私の調停を斥けた。面と向っている時は極めて愛想の良い男だのに、会わないでいると、直ぐ斯うだ。彼自身の意志でないことは明らかだが。
ポリネシア式の優柔不断が戦争を容易に起させないであろうことを唯一の頼として、拱手傍観している外はないのか? 権力を有つのは善い事だ。もし、それが、それを濫用しない理性の下にある時は。
ロイドに手伝わせながら「退潮」遅々として進行中。
五月×日
「退潮」に苦吟。三週間かかって、やっと二十四頁。それも全部に亘って、もう一度書直しを要するのだ。(スコットの恐るべき速さを考えると厭になる。)第一、これは作品としても下らぬものだ。昔は、前日書いた分を読返して見るのが楽しかったのに。
マターファ側の代表者が政府と交渉の為、毎日マリエからアピアへ通っていると聞いて、彼等をうちへ引取って、此処から通わせることにした。毎日往復十四哩では大変だから。