Japanische Klassiker mit Furigana
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わかれたるつまにおくるてがみ
別れたる妻に送る手紙
近松 秋江
Lesen Sie 別れたる妻に送る手紙 (わかれたるつまにおくるてがみ) von 近松 秋江 (ちかまつしゅうこう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 51.985 Zeichen · 103 Bildschirme
それを思うと雪岡さん、私はあなたがお気の毒になりますよ……」
と言って、襦袢の袖口で眼を拭いてくれるから、私のことと婆さんのこととは理由が全然違っているとは知っていながら、
「ナニお雪の奴、そんな人間であるもんですか。……それに最早、何うも嫁いているらしい。屹度それに違いない。」と言うと、婆さんは此度は思わせ振りに笑いながら、
「へ……奴なんて、まあ大層お雪さんが憎いと思われますね。まさか其様なことはないでしょう。……私には分らないが、……お雪さんだって、あれであなたの事は色々と思っているんですよ……。あの自家の押入れに預かってある茶碗なんか御覧なさいな。壊れないように丹念に一つ一つ紙で包んで仕舞ってある。矢張しまたあなたと所帯を持つ下心があるからだ。……あんなに細かいことまでしゃん/\とよく気の利く人はありませんよ。」と、斯う言い/\した。
私は、私とお前との間は、私とお前とが誰れよりもよく知っていると知っていたから婆さんがそんなことを言ったって決して本当にはしやしない。随分度々、お前には引越の手数を掛けたものだが、その度毎に、茶碗だって何だって丁寧に始末をしたのは、私も知っている――尤も後になっては、段々お前も、「もう茶碗なんか、丁寧に包まない。