Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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わかれたるつまにおくるてがみ

別れたる妻に送る手紙

近松 秋江

Lesen Sie 別れたる妻に送る手紙 (わかれたるつまにおくるてがみ) von 近松 秋江 (ちかまつしゅうこう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 51.985 Zeichen · 103 Bildschirme

Aozora Bunko

まあそういうようにして、ちょび/\書籍を売っては、銭を拵えて遊びにも行った。けれども、それでも矢張し物足りなくって、私の足は一処にとまらなかった。唯女を買っただけでは気の済む訳がないのだ。私には一人楽みが出来なければ寂しいのも間切れない。

処がそうしている内に、遂々一人の女に出会した。

それが何ういう種類の女であるか、商売人ではあるが、芸者ではない、といえばお前には判断出来よう。一口に芸者でないと言ったって――笑っては可けない。――そう馬鹿には出来ないよ。遊びようによっては随分銭も掛かる。加之女だって銘々性格があるから、芸者だから面白いのばかしとは限らない。

その時は、多少纏まった銭が骨折れずに入った時であったから、何時もちょび/\本を売っては可笑な処ばかしを彷徨いていたが、今日は少し気楽な贅沢が為て見たくなって、一度長田の友達というので行った待合に行って、その時知った女を呼んだ。そうするとそれがいなくって、他な女が来た。それが初め入って来て挨拶をした時にちらと見たのでは、それほどとも思わなかったが、別の間に入ってからよく見ると些と男好きのする女だ。