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Japanische Klassiker mit Furigana

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げきのすきなこどもたちへ

劇の好きな子供たちへ

岸田 国士

Lesen Sie 劇の好きな子供たちへ (げきのすきなこどもたちへ) von 岸田 国士 (きしだくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 7.550 Zeichen · 15 Bildschirme

Aozora Bunko

すぐれた脚本は、そのために書かれたものである。しかし、脚本がいかにすぐれていても、それだけでは劇が面白くなるというわけにはいかない。脚本が舞台にかけられるときは、その運命を、演出家と演技者にまかせることになる。活字でしめされた一つの「セリフ」でさえ、演出家の解しゃく、演技者のくふういかんによって、まったく違った印象をうけることがたびたびある。ときによると逆な意味にもなってしまう。この「セリフ」はこの場合どういうふうにいうのがいちばん正しいかを考えることはもちろん必要だが、正しいばかりでは劇としてはまだたりない。いちばん面白いいい方をはっきりつかまえることが、なによりも大事なのである。そして、いちばん面白いいい方とは、子供たちにとって、いちばん自然ないい方だということを忘れてはならない。

そこで、劇を面白くするには、人物の「セリフ」を面白くきかせることが、大事なことの一つだ、ということがわかった。

この「セリフ」の面白さは、いつでも、「こっけい」すなわち、「おかしさ」ばかりふくんでいるものとはかぎらない。いちばん面白い「セリフ」とは、その人物の気持がじつによくあらわされていて、その人物がそのときそれをいうのが、なによりもその人物らしいと思われるような「セリフ」