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Japanische Klassiker mit Furigana

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なんごくたいへいき

南国太平記

直木 三十五

Lesen Sie 南国太平記 (なんごくたいへいき) von 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 493.291 Zeichen · 991 Bildschirme

Aozora Bunko

「うむ」

と、又、頷いた。

「すると、今日、あかねの会合は、何を談合するのか? と、こうじゃ。それが、いやに、落ちついての、談合?――談合ではない、無尽講じゃが、何んの用があって聞くか。誰とも、名乗らず、無礼でないか、と、申したら――行け、と。それで、判ったが、その、行け、と、申した声が、どうも、伊集院平に似ておるし、行けと、横柄に申す以上、勿論、家中の上席の者で、わしを、よく存じておる奴にちがいない。そして、今日の会合を、怪しんでおる者にちがいない。わしは、嗅ぎつけられたと、思うが、方々の判断は?――」

「早いのう。成る程、油断できぬわい」

「それで、手間取ったのか」

「いいや、遅参致したのは――つい先刻、出し抜けに、四ツ本が参って、手籠めにして、道具諸共、御門外追放じゃ」

「三日の間と、申すでないか」

「それが、急に、今日中に、出て行けと、足軽の十人も引連れて来たが――」

「無体なことをするのう」

「だから、軽挙ができぬ。仙波は、形代を探し出したので、第一番に、睨まれておるのじゃ。今日の談合が、嗅ぎつけられたとしたなら、わしらにも咎めが来ると、覚悟せにゃいかんぞ」