Japanische Klassiker mit Furigana
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たんどくこう
単独行
加藤 文太郎
Lesen Sie 単独行 (たんどくこう) von 加藤 文太郎 (かとうぶんたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 112.799 Zeichen · 222 Bildschirme
ねえお父さんほんの二、三日ですよ、ちょっと行ってきますと言ってしまうのでした。
鳥取の奥、若桜から西へ三倉という村のある谷に入り、三角点九七三へ登る。この谷は六〇〇メートルくらいから右手の尾根へ取りつく方がよい、尾根伝いに三角点一二八七へ登り、ここより南へ三角点一一二七附近まで往復したが、一一二七メートル附近は地図とだいぶ違っている。それから東山の頂上を極め、登り尾根を下って吉川へ出たが実に愉快なコースだった。翌日若杉峠へ向って行ったが、雪が降っていたため右から入ってくる大きな谷へ迷い、三角点一一五九へ登ってしまった。しかしそのまま大川の谷を横断して沖ノ山の頂上へ登った。頂上より一つ西の峰には展望台があって麓からの里程などが書いてあった。雪が止んで附近の地形がよくわかるので氷昌山へはすぐ下れた。氷昌山には家がたった三軒しかなく、下の村から今日やっと上ってきたところらしく屋根の雪下しを夢中でしていた。氷昌山からはミソギ峠の南側へ登り真白い高原を南へ辿って大海――道仙寺と歩いた。道仙寺の頂上では夜になっていたので瀬戸内海沿岸の燈台の火の明滅しているのが見え、さながら夢の国をさ迷っているような気がした。