Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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たんどくこう

単独行

加藤 文太郎

Lesen Sie 単独行 (たんどくこう) von 加藤 文太郎 (かとうぶんたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 112.799 Zeichen · 222 Bildschirme

Aozora Bunko

二十七日(火曜日)雨

雨を冒して九時半殺生小屋出発、大喰岳、中岳等を経て南岳(地図の北穂岳)へ来り三角点あればそこにて昼食をなし万歳三唱、そりより数町行きて大キレットに下る。驚くべき大絶壁にて下るを得ず引返して谷に下りてみれば道あり、水の出でたるところありて渇を医す、大キレットに下り、これより北穂高に取付く、そこにて松本の人(早稲田)大阪(ジュンレイ会か)の人二人に逢う。北穂高の取付きは非常に悪き道なり、途中迷うことも多からむ、石の祠あり名刺入れの缶あり、自分もこれに名刺を入れ万歳三唱下山す。それより上下ガレ道ばかりにて非常に辛し、また名刺を入れ万歳三唱して下山すれば、目下に小屋あり、嬉しきことこの上もなかりき。声をかくれば返事ありてホッと安心す。行程僅かに二里くらいなるに九時間も要せり。六時半小屋着、ときどき霧晴れて抜戸岳、笠ヶ岳を見る。この日雨風強く相当困難なり。

二十八日(水曜日)雨後晴

早朝より相当風強けれども、十時過ぎ雨を冒して小山を出発、奥穂高取付き非常に困難、北穂高取付きと同様なかなか危険なり、されど道割合に分りよく無事奥穂高絶頂を極め、万歳三唱、名刺を置き、左の屋根に下る。