Japanische Klassiker mit Furigana
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たんどくこう
単独行
加藤 文太郎
Lesen Sie 単独行 (たんどくこう) von 加藤 文太郎 (かとうぶんたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 112.799 Zeichen · 222 Bildschirme
なかなか深山らしき大森林なり(ブナ帯)笹原を下り、平湯に出ず(十時半)十一時同所出発、鉱山跡を通り乗鞍大滝を見ながら上る、非常に大きな滝なり。風雨強く雷鳴を聞きながら登る、大雪渓を突破し頂上近き偃松帯に入り池畔を通りて乗鞍八合目(六時頃着)にいたれば、観測所小屋の壊れたるあり。この他泊るべきところなきよう思われ観測所小屋に入り火を焚かんとすれども燃えず、止むを得ず濡れたるものをぬぎなどして寝るべき支度をせり、気付きて案内の地図を見れば頂上小屋なり。さればと荷を置き頂上へ出発(七時)頂上らしきところまできたりたれど小屋らしき物なし、止むを得ず引返したるも道に迷う途中、小屋らしきものありて火が見えたり、喜び声をかくれば人あり。ここは八合目の小屋なりと、ただちに宿泊を頼む。荷物は観測所に置いたままその夜疲れ寝たり。
三十日(金曜日)祭日 雨後晴
風雨をおかして八合小屋発八時頃。その前荷物を観測所へ取りに行き朝食後出発、昨日の道を進む。昨日頂上と思いしは前山にして、それより数町にして小屋あり。これ頂上の小屋なり(ヒダ小屋)九時頃着、そこに休み、昼食を食す(下駄履きにて頂上、三角点を極め万歳三唱す。