Japanische Klassiker mit Furigana
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こせんのなぞ
古銭の謎
野村 胡堂
Lesen Sie 古銭の謎 (こせんのなぞ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 12.885 Zeichen · 26 Bildschirme
当時警察の方が見えて、嘗めるように丁寧にしらべた上、この室はそれから、二百四五十回掃除して居ますよ」
左京執事に注意されて、
「な、成程」
腰を延して今更感心して居ります。
けれども、愛銭堂老人又の名素人探偵の南市太郎老人、そんな事ではなかなか止しません、しばらく、室々の壁を叩いたり床板を踏んだり、電灯をつけて見たり、額の裏をのぞいたりして居りましたが、フト思い付いたように、
「ところで、春山氏の遺産はどうなって居るかな」
「それがおかしいのです」
左京路之助待ってましたという形で答えました。
「不動産には別に変りがありませんが、非常に沢山あるだろうと思われる、宝石、現金、有価証券などが、夥しい古銭と一緒に、何処に隠してあるか、どうしても解らないのです。私の推定によると、それは、三百万円から五百万円の価格に上るものだろうと思いますが」
「ホウ、それは驚いた」
「ところで、この邸の中は、専門家が半年に亙って研究し尽しましたし、銀行その他、取引先も悉くしらべて見ましたが、どうしても行方がわかりません」
「外に、残して置いたものや、保管してあったものは無かったかな」