Japanische Klassiker mit Furigana
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よせ
圓太郎馬車 正岡容寄席小説集
正岡 容
Lesen Sie 圓太郎馬車 正岡容寄席小説集 (よせ) von 正岡 容 (まさおかいるる) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 147.226 Zeichen · 295 Bildschirme
そのまま今松たちの後を通り抜け、庭に面したガラス障子を開けて、よろけながら縁側の廊下を出ていってしまった。
もう暮れきっているのに白々と明るい庭一面の雪の上へ、まだサラサラ音立てて雪が降っている。なに鳥か黒いのが一羽、ツイと縁近くの真っ白な植込みの陰から飛び上がっていった。
「ねえ、オイあの娘御さんは」
気になって、今松は、桃輔のほうを顧みた。
「娘御さんて?」
けげんそうな顔を、桃輔はした。
「俺、ここのうちの婿養子だろう」
「そう」
「婿にきたんだろう」
「そうよ」
「俺よか年上だが、芸が好きで、俺のこと死んだ連合に似てるって言った娘さんにまだ会っていねえ。いつ出てみえるんだろう」
「もう出てみえているよ」
だいぶ酔いが廻ってきたらしく、テラテラしてきた小さな顔をツルリと撫でて桃輔は答えた。では、あの最前のお小間使いのなかの一人か。
ワザと質素に、奉公人たちのなかに立ち混じって働いておいでなさるのか。
「じゃ、どの人なんだい、いったい、俺の女房になるって人は」
「ホレ、今までそこに座っていなすった人、御隠居さんだ」
「わかってらい、御隠居さんは」
じれったそうに今松は、