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Japanische Klassiker mit Furigana

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よせ

圓太郎馬車 正岡容寄席小説集

正岡 容

Lesen Sie 圓太郎馬車 正岡容寄席小説集 (よせ) von 正岡 容 (まさおかいるる) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 147.226 Zeichen · 295 Bildschirme

Aozora Bunko

「場違えはよかったな、ふふ、まったくそれに相違ねえや」

嬉しそうに今松は転げて笑った。

ひとつのものは半分ずつ。

半分のものは四半分ずつ。

四半半分のものは四半半半分ずつ。

四半半半半分のものは四半半半半半分ずつ。

よく自分たち落語家が高座で言うこのくすぐりをそのままに、次第に二人の間は温められていった。生まれたところは別々でも死ぬときはひとつでありたいと思うまでに。

でも――。

仲好くなっていけばいくほど、他の落語家の気質が目に見えていやになった。

海老とは交いてえが、大阪の土地で落語家をしているのはホトホトいやだ。

そう考えている折も折。

「今はん行かんか、丹波から鳥取のほうや。あんたと私とあとは五、六人、つまらんところばかりで水入らずや」

ある朝、涼しい目鼻立ちをかがやかして海老団治が、元気好く今松の宿へやってきた。

「行くとも。行く行く。大行きだ。このまま顔を洗わないでも行く」

嬉んで今松は跳ね起きると、

「ほんとに行くよ海老。なんならこのままこうやって蒲団の上へ座っているまんま汽車のほうへ運ばれてもいい」

「入院するのやあるまいし、阿呆か」

声立てて海老団治は笑いだした。