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Japanische Klassiker mit Furigana

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よせ

圓太郎馬車 正岡容寄席小説集

正岡 容

Lesen Sie 圓太郎馬車 正岡容寄席小説集 (よせ) von 正岡 容 (まさおかいるる) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 147.226 Zeichen · 295 Bildschirme

Aozora Bunko

でも、せっかくここまで苦労してきて、今ここでそんなことをしてしまっては。

我慢だ。

我慢だ。

踏ン張ることだ。

踏みとどまって、最後の最後のまた最後まで闘い抜くことだ。

額に脂汗してエイヤッと大石を差し上げているような一世一代の大努力を、死に身で小助六は続けていた。

歩一歩――おかげでその努力は認められだした。

いよいよ寄席では人気が出てきた。

新橋や日本橋や柳橋や、いいお座敷も増えてきた。

昔、変なお座敷をもってきて断られた余興屋たちが、あのときの菓子折の返礼に、今度こそ立派なお座敷を、あとからあとからと持ってきた。

「三人旅」「おせつ」「三軒長屋」「吉原ぞめき」「棒だら」「ずっこけ」「幇間腹」「六段目」「稽古所」「火事息子」「浪華芸妓」。

だんだん小助六の名は高まっていった。

懐中もよほど、楽になった。

「海老を呼んでやろう東京へ。あいつの噺口ならサラリとしているから、上方弁でもきっと受ける」

一日、海老団治へ細々とその由をしたためて小助六は手紙を出してやった。

折り返して返事がきた。

「父親がもう危いのでここ半年は行かれないが、秋にはきっと伺う。