Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

よせ

圓太郎馬車 正岡容寄席小説集

正岡 容

Lesen Sie 圓太郎馬車 正岡容寄席小説集 (よせ) von 正岡 容 (まさおかいるる) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 147.226 Zeichen · 295 Bildschirme

Aozora Bunko

ただなつかしう愛しさの

愚痴になるほど恋しいもの

脇目もふらずお艶は歌っていた、あるときは大きな黒い目を細めて、またあるときは一文字の眉を悲しくしかめて。

※(歌記号、1-3-28)たとえこの身は淡雪と

共に消ゆるもいとわぬが

この世の名残りに今一度

逢いたい見たいとしゃくり上げ……。

とりわけ唄の文句が男を慕うところになると、哀慕の情を顔中にみなぎらせ、全身全霊が今にも泣きだしそうだった。

いや、長い麗しい睫毛のはしは、すでにキラリと光っていた。

小助六は、お艶の涙が自分の胸に落ちるのを感じた。

声をかけたいのは山々だったが、さりとてこれほどの「明烏」を中途でやめさせるのも本意でなかった。

お艶ちゃん。

お艶ちゃんてば。

心の中で女の名を呼びながら小助六は、涙をいっぱいたたえて棒立ちになったまま、ふるえていた。