Japanische Klassiker mit Furigana
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よせ
圓太郎馬車 正岡容寄席小説集
正岡 容
Lesen Sie 圓太郎馬車 正岡容寄席小説集 (よせ) von 正岡 容 (まさおかいるる) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 147.226 Zeichen · 295 Bildschirme
「現金な野郎だな。金儲けだって言ったらすぐに座っちまやアがった。しかし圓太郎、お前、ほんとにやる気か」
「やる気だやる気だ、兄貴頼むから教えてくれ」
「じゃア元旦の朝、烏カーで飛び起きて、浅草の仲見世でもいい、両国の広小路でも、芝の久保町の原でもいい。なるたけ人の出盛りそうなところへ持ってって売るんだ」
「売るンだってなにを売るのさ」
「お精霊さまンときブラ下げる盆提灯があるだろう」
一段と声を低めて今輔は、
「あいつを売るンだ。元日の朝なら羽が生えたように売れてゆくぜ」
「フーム、そうかなア。だけど兄貴、俺よく知らないけど盆提灯ての暑い時分に吊るもンだろう」
「そうよ」
「ホラ、あの蓮の花の絵や萩の絵やそれから夕顔の絵のくッついてるお提灯だろう」
「そうよ」
「ハテあんなものが三両になるかなア。いったいどういうわけで暑い時分に売るものが今頃羽が生えて売れて……」
圓太郎はどうしても腑に落ちないらしい顔をした。
「わからねえヘチャムクレだなア。暑い時分のものを、元日に先を見越して売るから、ずんと儲かるンじゃアねえか」
いよいよ今輔は大真面目に、
「オイ考えてみや圓太郎。