Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
よせ
圓太郎馬車 正岡容寄席小説集
正岡 容
Lesen Sie 圓太郎馬車 正岡容寄席小説集 (よせ) von 正岡 容 (まさおかいるる) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 147.226 Zeichen · 295 Bildschirme
しかし、この日本だってこの前の日清戦争にゃ勝ったけれど、三国干渉だのなんだのって、じつにいろいろの嫌なことがあった。あのときは実に情なかったが、しかし私は今になってみるとじつにあれがよかったんだとおもってるんです。私たちがたいへん生意気なことを申し上げるようだが、あれがただくだらなく他愛なく勝ってしまって清国の三分の二をもらってしまってさ、左団扇で暮らしていたら、今日、この露西亜との戦争には果たしてこのようにトントンと勝てていたかどうか。たしかにあのときの勝って兜の緒をしめたあの苦しみが今日二倍三倍ものをいって日本人全体の血肉となって、こんなにめざましい働きをしたんでさあ。とするとねえあなた、人間万事、はじめに泣くだけ泣いとかなけりゃ、最後の大勝利は得られませんてことさね。
※(歌記号、1-3-28)韓信が股をくぐった末見やしゃんせ
踏まれた草にも花が咲く
って、まったく、あれ、あれですねえ。
さてこの私という馬鹿野郎は申し上げたような仕儀で、あまり初手からいい目が出すぎてしまったもんだから、勝って兜の緒をしめなかった。いいえ、自分じゃすぐにも大看板になれる気で勉強をしていたんですが、この頃になって静かに振り返ってみると、やっぱりあの頃の私の勉強てのはてんで独りよがりで、なっちゃなかったんです。