Japanische Klassiker mit Furigana
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よせ
圓太郎馬車 正岡容寄席小説集
正岡 容
Lesen Sie 圓太郎馬車 正岡容寄席小説集 (よせ) von 正岡 容 (まさおかいるる) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 147.226 Zeichen · 295 Bildschirme
う、いいか生酔の急所はこうなんだ、また百姓はこういう目をしなければいけない、破落戸はこういう手つき、職人はここへこう手を置くものだ、それから侍は肩をいからして手をこう置くし、大名のときはこうやるんだとすべていちいち手帖へ控えておきたいくらいに士農工商それぞれの言語動作を隅から隅まで、わずかの時間にすっかりと教えてくれました。みなウームウームと唸ってしまうくらい、肯綮にあたっていることばかりでした。なんだか自分の粗悪な「芸」の着物を、いっぺんに極上等の染粉をつかって見ちがえるように洗いあげられたようなすがすがしさを感じました。すっかり身が、心が、ぽってりと肥えて太ってきたかんじでした。
だのに、だのに。
やっぱり、売れない。売れないんです、からっきし。ばかりか三軒あった掛け持ちは二軒に、二軒のところはまた一軒にとだんだんあとびっしゃりをしていくのはひどすぎる。
こうなるともう私は、怨とか、腐るとかいうことでなく、真剣に、肚の底から腹を立ててしまいましたね。
冗、冗談じゃない、てんだ。
つもってもみてくれ。
うそにもよっぽどどこかに見どこがあると思えばこそ師匠燕枝も、親しく小対いになって「芸」