Japanische Klassiker mit Furigana
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よせ
圓太郎馬車 正岡容寄席小説集
正岡 容
Lesen Sie 圓太郎馬車 正岡容寄席小説集 (よせ) von 正岡 容 (まさおかいるる) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 147.226 Zeichen · 295 Bildschirme
「冗、冗談。そんな馬鹿馬鹿しいたらちめが……駄目だよ、オイ」
柳美館はふき出した。
ちょうどそのときお茶を入れ換えにきた背の高い渋皮の剥けた女中が、たまらなそうに横っ腹を押さえてあわてて次の間へ逃げ出していった。
「いけませんかねえ」
ケロリとした顔で今松は、訊ねた。
「いけな過ぎらあ」
「じゃどうです、あとは寿限無」
「変だねどうも。寿限無寿限無五劫のすり切れかい。まさか、あの子が死んで三年目に化けてでるってんじゃ」
「そんなドジは踏みませんや。あの子の親爺のほうが殺されるんで」
「似たもんだ」
「似てやしません。寿限無はそこで仇討に出る。六十余州津々浦々、草の根を分け、瓦を起こし。すると豊前小倉で親の仇に巡り合う。ヤーヤーそれへ来りしはなんの某ならずや。拙者ことは七年前汝に親を討たれたる寿限無寿限無五光の摺り切れ、海砂利水魚の水魚末、雲来末の風来末、食う寝る所に住む所、やぶら小路藪柑子、パイポパイポのグーリンダイ、グーリンダイのシューリンガン、シューリンガンのポンポコピー、ポンポコナーの長久命の長助なるぞッたら、とうに仇がどこかへ逃げてっちゃってたってー」