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Japanische Klassiker mit Furigana

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とさのくにばしら

土佐の国柱

山本 周五郎

Lesen Sie 土佐の国柱 (とさのくにばしら) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 17.375 Zeichen · 35 Bildschirme

Aozora Bunko

……然も、最近になって、関ヶ原残党の武将までが密会に加わっているというのだから、その理由が不明なだけ困惑と不安は大きかった。

「それで、貴公はどうする積りなのか」

「今のところでは、どうしようもない。高閑どのがなんの目的でそういう密会をしているか、その本心をつきとめるのが第一だ。それまでは、貴公たちも事を急がず、拙者の調べに力を藉して貰いたいのだ」

「どのようにも手助けをしよう」

「なんでも申付けて呉れ」

三人は、熱心に膝を進めた。

小弥太はその言葉を待っていたように、十郎左には浦戸の見張りを、勝之助は正念寺を、喜兵衛には城中での老職たちの動静を、それぞれ手ぬかりなく見張るように頼み、尚、これらの始末を他言せぬように念を押した。

三人が辞去して間もなく、小弥太が寝所に入ろうとしていると、婢のかよが、ひどく狼狽えた様子で走って来た。

「急いでおいで下さいまし。高閑のお嬢さまが……」

「小百合どのがどうした」

「御自害をなさろうとして……」

小弥太は愕然として部屋をとびだした。

母親の隣の部屋を小百合に与えてある。行ってみると母が娘の両手を掴んで引据えていた。……小屏風と机が倒れ、筆や硯が散乱している。