Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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おおきなかしのき

大きなかしの木

小川 未明

Lesen Sie 大きなかしの木 (おおきなかしのき) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.305 Zeichen · 7 Bildschirme

Aozora Bunko

」

「お父さんは、まだ、遠くへいこうとおっしゃったのだけれど、おまえたちが、くたびれるだろうと思って、わたしが、反対したんですよ。」

「お母さん、また、明日の朝、早く出かけましょうね。」

「さあ、早く、お休みなさい。」

木は、鳥たちのこんな話を聞くと、また、つぎの機会まで待とうと思いました。

ある日のことであります。

ひな鳥は、母鳥とこんな話をしていました。

「お母さん、いつまでも私たちは、ここにすんでいますの?」と、ひな鳥がたずねました。

孤独な、かしの木は、そのとき熱心に耳を傾けていました。すると、母鳥は、これに答えて、

「ああ、そんなに、ここがおまえたちの気にいったのなら、いつまでもいますよ。」といいました。

この話を聞いて、喜んだのは、ひな鳥よりも、もっと、この年とった大きなかしの木のほうでありました。

「ああ、なんの話も、いま聞くにはおよばない。冬のものさびしい時分になってから、ゆっくり南の方の話を聞くことにしよう。」と、かしの木は思ったのであります。

輝かしい、希望に満ちた、夏の間は、かなり長うございました。しかし、そのうちに、秋となったのであります。