Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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いかなるほしのもとに

如何なる星の下に

高見 順

Lesen Sie 如何なる星の下に (いかなるほしのもとに) von 高見 順 (たかみじゅん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 119.508 Zeichen · 236 Bildschirme

Aozora Bunko

ところが、その力のこれまた思わぬ反動で、私はK劇場と反対の垂直の方向にえいと弾き飛ばされたというのが、私が逃れるようにして瓢箪池へ逸れたことの真相を伝えるようである。ああなんたる、くだくだしい言い方だ。もっと直截的に言うことができぬものか。そうみずから思うものの、私にはどうもできないから、読者の寛容を乞うより致し方ない。

で、美佐子の方は? 美佐子もひとしく逃れるごとき足どりだったのは!

一体美佐子が私に六区へ行こうと誘ったのは、今は離れている六区への郷愁、離れたくなかったのに離れ、それへの未練が絶ち切れない六区の舞台へのやるせない想い、そのせいと察せられた。そうと明らかに察せられるような言葉を美佐子は道々口にした。ところが、いざ来て見ると、火に誘惑されてそのなかに飛び込んだ虫とあたかも同じような苦痛に襲われたようであった。その苦痛から逃れるため、暗い池へと逸れたらしいのであった。

私たちは橋の上へ来て、ほッとした。それが私たちの足を思わず橋の上にとどめさせた。私はそうした腑甲斐ないような自分に照れ、池の彼方に「びっくりぜんざい」と「大善」のネオンが河にかかった仕掛花火のように大きく美しく輝いているのに眼をやって、「ほう、綺麗だな」