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Japanische Klassiker mit Furigana

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ようかいほうこく

妖怪報告

井上 円了

Lesen Sie 妖怪報告 (ようかいほうこく) von 井上 円了 (いのうええんりょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 7.653 Zeichen · 15 Bildschirme

Aozora Bunko

もってひとたびは錯愕、もってひとたびは慟哭、情緒乱れて、またなすところを知らず。しかれども、事すでにここに至る、いかんともするあたわず。よって、その卒去の情況を子細に尋問すれば、二月二十八日早朝、父、故人某のもとに訪問せんと、平素のごとく家を出発せしが、途次、某川のそばを通行し、あやまちて蹶倒し、堤脇壇上の杭頭に触れ、いたく前額を打撲しきずつき、なお半身頭部の方を水面に没して絶倒したりと。

また、これよりさき父出発の際、家族に語りて曰く、「即日帰家すべし」と。しかして、黄昏帰家せざるをもって家僕を迎わせんとせしに、あいにく不在なるにより、妻、一婢をもって出迎えせしは、すでに夜七時。提灯を携え東奔西馳し、父に会同せんことを企図すれども、途次さらに人影だもあることなし。よって、むなしく帰家し母に告ぐれば、父の故人某の近傍には二、三の親戚あれば、いずれにか宿泊せしならんと、ともに語れり。しかして、その遺骸を発見せしは、三月一日午後一時ごろなり。しかれども、この難にかかりしは、二十八日の帰路なりしか、はた三月一日の朝なりしか、その際いまだ判然せざりし。これをもって、父のさきに訪問せし某の家に人を走らせ、つまびらかにその情況を探知し、かつその途次、逐一審査すれば、全く出発の即日帰路の変事にして、近傍途次にて現に父