Japanische Klassiker mit Furigana
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ようちゅう
妖虫
江戸川 乱歩
Lesen Sie 妖虫 (ようちゅう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 120.290 Zeichen · 239 Bildschirme
そして、目的を果してしまうと、奴さん電話器丈けを取はずし、それを担いで裏木戸かなんかから、スタコラ逃げ出したっていう順序です。だが、敵ながらあっぱれですね。実に簡単なうまいトリックを考えたものですよ」
「フーン、」桜井氏は思わずうめき声を発した。「そいつの合図で、あの四人の奴がやって来たんだな。だが、蓑浦君、まだ一つ肝腎な点が、僕にはどうしても分らないのだが、……」
「お嬢さんがいつ、どうして誘拐されたかという点でしょう」
係長は落ちつき払っている。彼はシガレット・ケースをパチンと云わせて、煙草を銜えると、火をつけて、煙を吐きながら、庭をブラブラと歩き出した。桜井氏も自然そのあとに従う外はない。
「そうだよ。僕には全く不可能にしか見えんのだが」
「この電話のトリックを考えついた奴と、同じ程度の頭になって、観察しなければなりません。僕もさい前からそれをいろいろ考えて見たのですが、やっと分った様な気がするんですよ」
「ヘエ、分ったって? じゃ一つ説明して貰いたいもんだね」
「やっぱりごくごく簡単なことです。手品の種という奴は簡単な程成功するもんですよ。ただ一つの事を思い出しさえすればいいのです。