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Japanische Klassiker mit Furigana

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ずいひつ よせばやし

寄席囃子 正岡容寄席随筆集

正岡 容

Lesen Sie 寄席囃子 正岡容寄席随筆集 (ずいひつ よせばやし) von 正岡 容 (まさおかいるる) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 112.259 Zeichen · 222 Bildschirme

Aozora Bunko

昨日近所の眼鏡屋まで来たと言ってフラリと私の書斎へ現れた志ん生は、談たまたま「らくだ」のことに立ち至った時、先代むらくのそれを説いて、むらくには酔っ払った紙屑屋が湯灌の時らくだの髪の毛を剃刀が切れないとて手で引っこ抜く、そのあと、茶碗酒を引っかけるところで、

「ア、髪の毛がありゃアがら」

と言って茶碗の中のその数本の長い毛を片手で押さえたままグーッとひと息に煽りつけてしまうくだりがあり、このことあって初めて完全にらくだの兄弟分はこの屑屋に圧倒されつくしてしまうのだったと語っていた。私の聴いたむらくの「らくだ」に残念ながらこの記憶はないのであるが、いかにもあのむらくのやりそうな表現で、凄惨である。そういえば早桶を質屋へ担ぎ込んだり、火中に立ち上がる願人坊主の姿を見せたり、死人にかんかんのうを踊らせる以外に、さらにさらにむらくのはなんと棄てばちな人間生活の切れはしをチラリチラリと見せていたものかなと思う(後註――こののち当代小柳枝はわが主宰する寄席文化向上会(大塚鈴本)にて、この演出で驚くべき冴えをみせた。髪の毛のくだりもよく、黒鬼のごとき隠亡の登場も身の毛をよだたしめ、この仁の前途多幸を思わしめた)。