Japanische Klassiker mit Furigana
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ずいひつ よせばやし
寄席囃子 正岡容寄席随筆集
正岡 容
Lesen Sie 寄席囃子 正岡容寄席随筆集 (ずいひつ よせばやし) von 正岡 容 (まさおかいるる) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 112.259 Zeichen · 222 Bildschirme
始終蛇を懐中に入れていて、大蛇運転法というのも見せたそうだが、これも私は見なかった。ただその愛用の蛇を振り回しては楽屋のものを脅かすので、連中が音を上げているというような話はしばしばいろいろの人たちから聞かされた。
それにしても日本太郎、いったい、どういう素性の人だったのだろう。自由党の壮士くずれで、北海道の某監獄を脱監したとか聞いているが、どうもそれはどの程度までほんとうにしていいのか知れたものではない気がする。「一心如鏡」とかいう刺青があり、それを高座でまくって見せたりしたこともあったという話は、かつて金語楼から聞かされた。
いずれにもせよ、ちょっとすばらしい大げてものだったとはいえよう。やってみせることの全部が全部皆くだらなすぎて、げてもここまできてしまえば、これはこれでまた充分に結構じゃなかったのかと今にしてつくづく思う。
「昔は日本太郎などというゲテものは岡鬼さんの当座帳などでうんとやられたものだったと思うが、今ではその日本太郎味が時に少々ナツカシクなるなどは、星移り時変わるですね」
と木村荘八画伯が「寄席冊記」(大正十四年)の中で言っていられるのももっともで、大正十四年にしてすでにしかり、昭和十九年の今日、初老の私が昔なつかしくこれを書いているなど、ことわりすぎて道理なりと言いたいくらいのもの