Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ちいさなこんじきのつばさ

小さな金色の翼

小川 未明

Lesen Sie 小さな金色の翼 (ちいさなこんじきのつばさ) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 4.563 Zeichen · 10 Bildschirme

Aozora Bunko

このとき、足音がしました。

「まあ、ひどいあらしだったこと。けれど、この花園は、そんなでもなかったわ。まあ、海の色も、空の色も、花の色もきれいってありゃしない?」と、娘のいっている声が、すぐ近くでしたかと思うと、ふいに小鳥は、その白い柔らかな手で捕らえられているのでした。

「かわいそうに、この小鳥は、昨夜のあらしで、こんなところへ吹き落とされたんでしょう。どこか、体をいためているんじゃないかしらん……。」と、娘はいって、小鳥をなでていました。

捕らえられたときに、小鳥は、どうなることだろうと震えていました。しかし、すぐに、この人はやさしい、けっして自分をどうするものでもないということを悟りました。ですから、小鳥は、されるままにおとなしくしていました。

娘は、小鳥の体を見ていましたが、

「なんともないようだわ……。おまえ飛べないの? はやく飛んでおまえさんの好きな、いいところへおゆき。ここは、いいところだけれど、さびしいの……。さあ、飛んでおゆき。わたしが、息をかけて、温かくして元気をつけてあげましょう。」といって、娘は唇のほとりに小鳥をもっていって、接吻するように、温かな息をかけてやりました。