Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しょうねんのひのひあい

少年の日の悲哀

小川 未明

Lesen Sie 少年の日の悲哀 (しょうねんのひのひあい) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 4.186 Zeichen · 9 Bildschirme

Aozora Bunko

一

一

三郎はどこからか、一ぴきのかわいらしい小犬をもらってきました。そして、その小犬をかわいがっていました。彼はそれにボンという名をつけて、ボン、ボンと呼びました。

ボンは人馴れたやさしい犬で、主人の三郎にはもとよりよくなつきましたが、まただれでも呼ぶ人があれば、その人になついたのです。だから、みんなにかわいがられていました。三郎は朝早く起きてボンを連れて、空気の新鮮なうちに外を散歩するのを楽しみとしていました。また、小川に連れていって、ボンを水の中に入れて毛を洗ってやったりして、ボンを喜ばせるのをも楽しみの一つとしているのです。

三郎は、独り犬ばかりでない猫もかわいがりました。また、小鳥や、金魚などをもかわいがりました。なんでも小さな、自分より弱い動物を愛したのであります。

三郎の隣に、おばあさんが住んでいました。そのおばあさんは、一ぴきの猫を飼っていました。その猫は、よく三郎の家へ遊びにきました。くると三郎は、その猫を抱いて、顔を付けたり、頭をなでたりしてかわいがってやりました。猫はよくやってきて、三郎が大事にしておいた金魚を殺したり、またお勝手にあった魚を取ったりしたことが、たびたびありました。