Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ジェンナーでん

少年倶楽部名作選3 少年詩・童謡ほか

小酒井 不木

Lesen Sie 少年倶楽部名作選3 少年詩・童謡ほか (ジェンナーでん) von 小酒井 不木 (こざかいふぼく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 12.799 Zeichen · 27 Bildschirme

Aozora Bunko

それであればこそ、搾乳婦の言葉をきいて、ただちに種痘法に思いついたのです。ニュートンがりんごの落ちるのを見て、これはりんごが落ちるのではなく、地球がひっぱるのだろうと考えて、万有引力の法則を発見したように、偉人というものは、なんでもない現象から、おどろく事実を発見するものであります。ですから、おたがいに、この観察力を養成することが、なによりも必要なことであります。

さて、ジェンナーは、いつまでもぐずぐずしていては、恩師ハンター先生に対してももうしわけないと思い、二十九歳のときいよいよ種痘の研究にとりかかりました。研究にとりかかるといっても動物実験などをするのではありません。まず牛痘にかかった人をたずねだして、その人がはたして、天然痘の流行時に、罹病をまぬかれたかどうかを正確にとりしらべるよりほかはないのでした。

だんだんとりしらべるにつれ、いよいよ年来の考えをたしかめるだけでありました。もうこのうえは、実際に人間に牛痘をうえて、実験してみるよりほかはないと思いましたが、さてそれは容易のことではありません。人間一人の生命にかかることですから粗忽にはできません。