Japanische Klassiker mit Furigana
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へいぼん
平凡・私は懐疑派だ
二葉亭 四迷
Lesen Sie 平凡・私は懐疑派だ (へいぼん) von 二葉亭 四迷 (ふたばていしめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 81.548 Zeichen · 161 Bildschirme
何処からか母が駈出して来たから、私が卒然、「阿父さんは? ……」と如何やら人の声のような皺嗄声で聞くと、母は妙な面をしたが、「到頭不好ったよ……」というより早く泣き出した。私はハッと思うと、気が遠くなって、茫然として母が袖を顔に当て泣くのを視ていたが、ふと何だか胸が一杯になって泣こうとしたら、「まあ、彼方へお出でなさい」、と誰だか袖を引張るから、見ると従弟だ。何処へ何しに行くのだか、分っているような、分っていないような、変な塩梅だったが、私は何だか分ってる積で、従弟の跟に従いて行くと、人が大勢車座になっている明かるい座敷へ来た。と、急に私は何か母に聞きたい事が有るのを忘れていたような気持がして、母は如何したろうと後を振向く途端に、「おお作か」、という声が俄に寂然となった座敷の中に聞えたから、又此方を振向くと、其処に伯父が居るようだ。夫から私は其処へ坐って、何でも漫に其処に居る人達に辞儀をしたようだったが、其中に如何いう訳だったか、伯父の側へ行く事になって、側へ行くと、伯父が「阿父さんも到頭此様になられた」、といいながら、側に臥ている人の面に掛けた白い物を取除けたから、見ると、臥て居る人は父で、何だか目を瞑っている。