Japanische Klassiker mit Furigana
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へいぼん
平凡・私は懐疑派だ
二葉亭 四迷
Lesen Sie 平凡・私は懐疑派だ (へいぼん) von 二葉亭 四迷 (ふたばていしめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 81.548 Zeichen · 161 Bildschirme
これは、しかし、私ばかりというではなかった。級友という級友が皆然うで、平生の勉強家は勿論、金箔附の不勉強家も、試験の時だけは、言合せたように、一色に血眼になって……鵜の真似をやる、丸呑に呑込めるだけ無暗に呑込む。尤も此連中は流石に平生を省みて、敢て多くを望まない、責めて及第点だけは欲しいが、貰えようかと心配する、而して常は事毎に教師に抵抗して青年の意気の壮なるに誇っていたのが、如何した機でか急に殊勝気を起し、敬礼も成る丈気を附けて丁寧にするようにして、それでも尚お危険を感ずると、運動と称して、教師の私宅へ推懸けて行って、哀れッぽい事を言って来る。
私は我儘者の常として、見栄坊の、負嫌だったから、平生も余り不勉強の方ではなかった。無論学科が面白くてではない、学科は何時迄経っても面白くも何ともないが、譬えば競馬へ引出された馬のようなもので、同じような青年と一つ埒入に鼻を列べて見ると、負るのが可厭でいきり出す、矢鱈に無上にいきり出す。
平生さえ然うだったから、況や試験となると、宛然の狂人になって、手拭を捻って向鉢巻ばかりでは間怠ッこい、氷嚢を頭へ載けて、其上から頬冠りをして、夜の目も眠ずに、例の鵜呑をやる。