Japanische Klassiker mit Furigana
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ひらがげんないとりものちょう
平賀源内捕物帳
久生 十蘭
Lesen Sie 平賀源内捕物帳 (ひらがげんないとりものちょう) von 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 19.159 Zeichen · 39 Bildschirme
「和蘭陀にも岡持なんかあるんですか」
「それもそうだな。……これは、チト怪しくなって来た。おやおや、高下駄を穿いて駈け出して行く。おい、伝兵衛、和蘭陀だと思ったら、どうやら、これは洲崎あたりの景色らしいな」
「じょ、じょ、冗談じゃない、ひとが真面目になって聞いているのに。……そんな悠長な話をしている場合じゃないんです。……大きな声では言えませんが、実は、今日の朝方、またあったんです」
「またあったというと、……例の口か」
「ええ、そうなんです」
「すると、これで三人目か。チト油断のならぬことになって来たな」
「他人のことみたいに言っちゃいけません。あなただって関係いのあることなんです。ともかく、降りて来てください」
「なんだか知らないが、そういうわけならば、今そこへ行く」
飄逸洒脱の鳩渓先生、抜け上った額に春の陽を受けながら、相輪に結びつけたかかり綱伝い、後退りにそろそろと降りて来られる。
また一人の娘が
暮から元日にかけて、しきりに流星があった。
元日が最もはげしく、暮れたばかりの夜空に、さながら幾千百の銀蛇が尾をひくように絢爛と流星が乱れ散り、約四半時の間、光芒相映じてすさまじいほどの光景だった。