Japanische Klassiker mit Furigana
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ひらがげんないとりものちょう
平賀源内捕物帳
久生 十蘭
Lesen Sie 平賀源内捕物帳 (ひらがげんないとりものちょう) von 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 18.367 Zeichen · 36 Bildschirme
もうあッちのとこへ来らッしゃんな、ときッぱりと拒絶いたしました。その秋にお種は利七のところへ輿入れいたしましたが、陳はそれでも断念兼ねたと見えまして、それから足掛三年唐人屋敷に居住んでおりましたが、さすがに気落して、何時の間にやら音沙汰なしに帰ってしまいました。……それからまた二年おいた一昨年の秋、ひょッくりやって参りまして、そン節の詫言をさまざまにいたし、お種さんの婿殿が唐木の商売をしておるというのであッたら、寧波の自分の山に仰山唐木があるによって、欲しいだけ元価で積出させまッしょう、と申します。利七も甚ッと喜んで以来陳と友達同士のようになって暮しておりました。以前のことはわたしと陳とお種の三人の腹におさめ、生涯無かったことにすると約束をいたしました。何もかも済んだこととばっかり思うておりましたところ、思いもかけないこぎゃん酷たらしい始末になったとでござります。それにしても、お種だけならいざ知らず、科もゆかりもないお鳥まで殺めてしまうとは、何たる非道か奴でござりまッしょうか。鬼というてもこうまで残忍かことはいたしますまい」
「いや、よく解りました。