Japanische Klassiker mit Furigana
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こころのアンテナ
心のアンテナ
佐々木 邦
Lesen Sie 心のアンテナ (こころのアンテナ) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 12.973 Zeichen · 27 Bildschirme
「そんな分らない人達とは遊ばないでも宜いでしょう。他に幾らも好いお友達があるんですから」
とお母さんは尚お慰め賺していた。
「奥さん、僕、口惜しくてたまりません」
とそこへ銀太夫君が突入して来た。銀さん銀の字銀太夫、いつの間にか然ういう名がついて、師匠も自分が鐘太夫で金偏だから、銀太夫が宜かろうと言ってくれた。
「聞いていたの?」
「へい。その鶴田さんと芹沢さんの家の番地を教えて下さい。これから行って、言う丈けのことを言って来ます」
「まあ! 何うしたの? そんな怖い顔をして」
「お嬢さんが恥をかゝされたんですから、黙っちゃいられません。お嬢さん」
「…………」
「お嬢さん、はい、仰有って下さりませ。この印籠の主の在処を」
「馬鹿ね」
「本当です」
「喧嘩に行ったって仕方ありませんよ」
「いや、重大問題です。これというのも、師匠初め奥さんの御教育が悪いからです」
「教育が悪いんですって?」
「へい」
「銀さん、生意気なことをお言いでないよ」
と奥さんは屹となった。銀さんはペコ/\と頭を下げた。態度丈けは何処までも下から出る。
「お嬢さんがお可哀そうです。子としては親を自慢するくらいが本当でしょう。