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Japanische Klassiker mit Furigana

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おもいだすことなど

思い出す事など

夏目 漱石

Lesen Sie 思い出す事など (おもいだすことなど) von Natsume Sōseki (夏目 漱石) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 57.003 Zeichen · 113 Bildschirme

Aozora Bunko

よし輓近の心理学者の唱うるごとく、この二つのものもまた普通の対照と同じく同類連想の部に属すべきものと判ずるにしたところで、かく掌を翻えすと一般に、唐突なるかけ離れた二象面が前後して我を擒にするならば、我はこのかけ離れた二象面を、どうして同性質のものとして、その関係を迹付ける事ができよう。

人が余に一個の柿を与えて、今日は半分喰え、明日は残りの半分の半分を喰え、その翌日はまたその半分の半分を喰え、かくして毎日現に余れるものの半分ずつを喰えと云うならば、余は喰い出してから幾日目かに、ついにこの命令に背いて、残る全部をことごとく喰い尽すか、または半分に割る能力の極度に達したため、手を拱いて空しく余れる柿の一片を見つめなければならない時機が来るだろう。もし想像の論理を許すならば、この条件の下に与えられたる一個の柿は、生涯喰っても喰い切れる訳がない。希臘の昔ゼノが足の疾きアキリスと歩みの鈍い亀との間に成立する競争に辞を託して、いかなるアキリスもけっして亀に追いつく事はできないと説いたのは取も直さずこの消息である。わが生活の内容を構成る個々の意識もまたかくのごとくに、日ごとか月ごとに、その半ずつを失って、知らぬ間にいつか死に近づくならば、いくら死に近づいても死ねないと云う非事実な論理に愚弄されるかも知れないが、こう