Japanische Klassiker mit Furigana
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せいかくひはんのもんだい
性格批判の問題
豊島 与志雄
Lesen Sie 性格批判の問題 (せいかくひはんのもんだい) von 豊島 与志雄 (とよしまよしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 7.808 Zeichen · 16 Bildschirme
てきても、一向に差支えはない、ただそれが生命のないロボットでさえなければ。
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作品を読んでゆくうちに、種々の人物性格に出逢うほど嬉しいことはない。淋しい旅行中に、心惹かるる人物に出逢ったようなものである。何かしら考えさせられ、ひいては、人間生活の事、社会の事、人類のことまで考えさせられる。人の心に与えるそういう動力は、作品の存在理由の最も大切な一つである。
定評ある名作のことは云うまい。手近な雑誌をめくりながら、私は幾つかの性格を瞥見した。例えば、須井一氏の「労働者源三」のなかの源三、那須辰造氏の「鼠」のなかの犀太郎、などはそれである。源三が余りに呑気な闘士であろうと、犀太郎が余りにひねくれた少年であろうと、そんなことは目障りにならない。目障りにならないどころか、そのために却って性格の重みがまして、どこかその辺にいそうな人間のような気を起させる。これが一歩誤れば、傀儡となり拵え物となりそうだが、踏み外していないところが豪い。其他いろいろ、性格の輪廓なり半面なりに出逢ったが、今月号の諸雑誌に現われた作品全体について云えば、むしろ性格の過少が目についた。