Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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かいきよんじゅうめんそう

怪奇四十面相/宇宙怪人

江戸川 乱歩

Lesen Sie 怪奇四十面相/宇宙怪人 (かいきよんじゅうめんそう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 182.581 Zeichen · 364 Bildschirme

Aozora Bunko

しかし、重い鉄ごうしはビクともしません。

やがて、怪人は、クルッと、むこうむきになって、いきなり、くらの中へ進んでいきました。いうまでもなくゆりかさんに、とびかかっていったのです。でも、こちらからは、そこまでは見えません。くらの中がうすぐらいのと、入り口のかべが、じゃまになってゆりかさんの机のへんは見えないのです。

「しめたぞ!」

刑事は、双眼鏡を目からはなして、思わず、ひとりごとを言いました。あの鉄ごうしが、やぶれなければ、もう、どこからも逃げだすみちはないのです。小さな窓はありますが、みな、太い鉄棒がはまっていて、いくら怪物でも、それをおりまげる力はないはずです。

刑事は、いそいで、スイッチ盤のところへいって、『ベル』と書いた紙のはってあるボタンを強く押しました。すると、部屋のそとで、リリリリリリンとけたたましいベルの音が、ひろっぱいっぱいに、なりひびくのでした。

それが、あいずだったのでしょう。ひろっぱの、くらやみに、身をかくしていた、五人の男のすがたが、あらわれて、コンクリートのくらのほうへ、かけだしました。ふたりは正面の入り口へ、三人はくらのうらと、横手の三方へ。