Japanische Klassiker mit Furigana
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かいきよんじゅうめんそう
怪奇四十面相/宇宙怪人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 怪奇四十面相/宇宙怪人 (かいきよんじゅうめんそう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 182.581 Zeichen · 364 Bildschirme
そのあいだを、小さいさかなが、スーイ、スーイとおよいでいるのが、手にとるように見えます。ちょうど水族館にいる気持ちです。水族館では、箱の中に水がはいっているのですが、ここは、部屋の中だけに水がなくて、そとは、すっかり水にかこまれているのです。
家のそとのどこかに、電灯がついていて、水の中をてらしているらしいのですが、そのひかりが、あまり強くないので、遠くのほうは暗くて、よく見えません。ふかい森林の中へ、まよいこんだようで、なんとなくきみが悪いのです。
「やあ、きれいだなあ。」
小林君が、思わず、声をあげました。小さいさかなが何十ぴきも、カスリのもようのようにキチンとならんで、窓のまえを、よこぎってゆきます。そのさかなのからだが、金色や銀色にキラキラ光って、じつにうつくしいのです。
小林君は、時間のたつのもわすれて、このふしぎな水族館に見とれていましたが、しばらくして、ふと気がつくと、水の中のむこうのほうの暗いところから、なんだか、えたいのしれない、へんなものがあらわれてきました。
おそろしくでっかいやつです。からだは、まっ黒で、おさらのような二つの目玉が、ギラギラ光っています。