Japanische Klassiker mit Furigana
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かいきよんじゅうめんそう
怪奇四十面相/宇宙怪人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 怪奇四十面相/宇宙怪人 (かいきよんじゅうめんそう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 182.581 Zeichen · 364 Bildschirme
人間のおよぎや、カエルのおよぎとは、まるでちがった、奇妙なおよぎかたでした。からだが、横むきになったり、上むきになったり、ときにはコマのように、クルクルまわりながら、すすむのです。アクロバットでも見ているようです。
怪人は、潜航艇が追ってくることを知って、ヘッド・ライトのひかりのそとへ、出ようとして、右に左に、身をかわします。こちらは、それを見うしなわぬようにカジをとらねばなりません。運転士の虎井博士のほねおりは、なみたいていではないのです。
「いいか、見てごらん。いま、あいつをつかんでみせるから。」
博士のどなる声が、聞こえてきました。つかむといって、どうしてつかめるのでしょう。小林君は、ふしぎに思って、じっと怪人のほうを見つめていますと、エンジンのひびきが、いちだん高くなって、艇は、グンと速度をまし、怪人めがけて突進しました。
怪人とのへだたりが、みるみる、せばまっていきました。そして、あいだが二メートルほどになったとき、アッというような、ふしぎなことが、おこりました。
シューッという、へんな音がしたかと思うと、潜航艇のへさきから、ながい鉄の棒が、おそろしい早さでとびだしました。