Japanische Klassiker mit Furigana
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かいきよんじゅうめんそう
怪奇四十面相/宇宙怪人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 怪奇四十面相/宇宙怪人 (かいきよんじゅうめんそう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 182.581 Zeichen · 364 Bildschirme
「明智さん、あんたは、なぜ、わしのねがいを、聞いてくれないのですか。わしは、怪物にねらわれている。今夜にも、あいつに、さらわれてしまうかもしれない。すぐに来てください。そして、わしをたすけてください。」
虎井博士は、電話口で、いつもきまったように、そんなことを言うのでした。ところが、明智探偵はなぜか、すぐに行くとは、いいません。その返事もきまりきっているのです。
「わかりました。できるだけはやく、おたくへいきます。もうすこし待ってください。ぼくは、いそがしいのです。それもほかの仕事ではありません。やっぱり、宇宙怪人のことです。ぼくは、べつの方面から、あいつをしらべているのです。そのために、まいにち、すこしも、ひまがないのです。ぼくは、いま、あいつを見はっています。ですから、ぼくがおたくへいくまでは、あいつはけっして、あなたに害をくわえるようなことはありません。ご安心ください。」
そういって、いつも電話をきってしまうのでした。
その一週間というもの、明智探偵は、たえず、どこかへ出かけて、いそがしく、はたらいていましたが、事務所へ帰ってきたときには、なんだかイライラしたような心配そうな顔をしていました。