Japanische Klassiker mit Furigana
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かいきよんじゅうめんそう
怪奇四十面相/宇宙怪人
江戸川 乱歩
Lesen Sie 怪奇四十面相/宇宙怪人 (かいきよんじゅうめんそう) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 182.581 Zeichen · 364 Bildschirme
「電灯をつけて。」
明智の声に、庭のむこうから、だれかが答えたかとおもうと、パッと、サーチライトのような光が、空にむかって、そそがれました。自動車のヘッド・ライトに似た電灯が、庭によういしてあったのです。
その光の中へ、高い空から、なにか小さなものが、おちてくるのが見えました。鳥のようなものです。人々は、かたずをのんで、それを見つめました。みるみる、そのものの形が、大きくなってきます。そして、ブーンという、ぶきみな音が、だんだん、はげしくなってくるのです。
「やあ、宇宙怪人だ、宇宙怪人が、こっちへおりてくる。」
だれかが、とんきょうな声で、さけびました。
電灯のつよい光にてらされて、鳥の頭、トカゲのからだの怪物が、大きな黒いコウモリのはねをひろげて、もう、三十メートルほど近くまでおりてきました。たしかに宇宙怪人です。
ああ、これはどうしたことでしょう。宇宙怪人は、さっきの円盤にのって、遠く太平洋の方に、とびさったとばかりおもっていたのに、まだ日本にのこっていたのでしょうか。しかも、明智探偵や、中村警部や、たくさんの警官や刑事のまちかまえている、この虎井博士邸へ、なにをおもって、とびおりてきたのでしょう。