Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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かいだんぼたんどうろう

怪談牡丹灯籠

三遊亭 円朝

Lesen Sie 怪談牡丹灯籠 (かいだんぼたんどうろう) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 123.879 Zeichen · 246 Bildschirme

Aozora Bunko

徹す。突かれて男はよろめきながら左手を延して槍先を引抜きさまグッと突返す。突かれて孝助たじ/\と石へ躓き尻もちをつく。男は槍の穂先を掴み、縁側より下へヒョロ/\と降り、沓脱石に腰を掛け、

「孝助外庭へ出ろ/\」

と云われて孝助、オヤ、と言って見ると、恟りしたは源次郎と思いの外、大恩受けたる主人の肋骨へ槍を突掛けた事なれば、アッとばかりに呆れはて、唯キョトキョト/\として逆上あがってしまい、呆気に取られて涙も出ずにいる。

飯「孝助こちらへ来い」

と気丈な殿様なれば袂にて疵口を確かと押えてはいるものゝ、血は溢れてぼたり/\と流れ出す。飯島は血に染みたる槍を杖として、飛石伝いにヒョロ/\と建仁寺垣の外なる花壇の脇の所へ孝助を連れて来る。孝助は腰が抜けてしまって、歩けないで這って来た。

孝「へい/\間違でござります」

飯「孝助己の上締を取って疵口を縛れ、早く縛れ」

と云われても、孝助は手がブル/\とふるえて思うまゝに締らないから、飯島自ら疵口をグッと堅く締め上げ、猶手をもって其の上を押え、根府川の飛石の上へペタ/\と坐る。

孝「殿様、とんでもない事をいたしました」