Japanische Klassiker mit Furigana
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あいはふしぎなもの
愛は不思議なもの
小川 未明
Lesen Sie 愛は不思議なもの (あいはふしぎなもの) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 4.862 Zeichen · 10 Bildschirme
生活に差別のあるのは、ひとり、幾万の人間の住んでいる都会ばかりでありません。田舎においても同じであります。その村は、平和な村でありましたけれど、そこに住んでいる人々は、みんな幸福な身の上というわけではありませんでした。
おしずは、小さい時分に、父母に死に別れて、叔母の家で育てられた孤児でありました。そして、十七、八のころ、村のある家に奉公したのであります。その家の人たちは、情けある人々でした。
「おしずは、両親も、兄妹もないのだから、かわいがってやらなければならぬ。」といって、そこの人たちは、いたわってくれました。
彼女は、四つになる坊ちゃんの守りをしたり、家の仕事をてつだったりして、毎日つつましやかに働いていました。
村は、小高いところにありました。春から、夏にかけて、養蚕に忙しく、秋に、また、果物が美しく圃に実りました。大きな池があって、池のまわりは、しらかばの林でありました。暖かになるころから、寒くなるころまで、いろいろの小鳥が、林にきて、いい声でさえずっていました。また、池からは、ふもとの村々の田へかける水が流れていました。
薬売りや、そのほかの行商人が、たまたまこの村にやってきますと、