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Japanische Klassiker mit Furigana

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あいはふしぎなもの

愛は不思議なもの

小川 未明

Lesen Sie 愛は不思議なもの (あいはふしぎなもの) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 4.862 Zeichen · 10 Bildschirme

Aozora Bunko

「いい村だな。」といって、ほめました。

そのはずであります。うっそうと、青葉のしげった間から、白壁の倉が見えたり、楽しそうに少女たちの歌うくわつみ唄が聞こえたりして、だれでも平和な村だと思ったからであります。

ことに、収穫のすむ秋になると、空の色は冴えて、木々の葉が色づき、遠くのながめもはっきりとして、ひとしおでありました。ちょうど、そのころ、お祭りがあります。一年に、一度待たれた休み日ですから、娘たちは、着飾って、きゃっきゃっといって、友だちの家などを歩きまわりました。おしずも、いちばんいい着物に被換えて、お小使い銭をもらって、坊ちゃんをつれて、外へ出ました。けれど、彼女ばかりは、こんなときに、かえって、なんとなくさびしそうでありました。もし、彼女にも、親があったら、ほかの娘たちのように、はしゃいで遊ぶことができたでしょう。

ほんとうをいえば、おしずには、お祭りなどのない、平常のほうがよかったのでした。

「おしずさん、活動を見にいった?」

ある日のこと、友だちが、外に坊ちゃんと立っている、彼女にたずねました。

「いいえ。」と、おしずは、頭を振りました。