Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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あいはふしぎなもの

愛は不思議なもの

小川 未明

Lesen Sie 愛は不思議なもの (あいはふしぎなもの) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 4.862 Zeichen · 10 Bildschirme

Aozora Bunko

「日曜は、昼間もあるし、それに、こんどは、おもしろいという話だから、いってみない?」

友だちは、無邪気に、こういいましたが、彼女は、自由でない、自分の体を考えずにいられませんでした。

「私、坊ちゃんがあるから、どこへもいかれないの。」と、坊ちゃんを見守りながら、答えました。

ちょうど、このとき、トテトーといって、かなたの街道を、二里ばかり隔たる町の方へゆく、馬車のらっぱの音が聞こえました。娘たちはじっと、その方をながめたのです。秋の日を受けて、あかあかとして、松の並木が見えたのでありました。

こんなふうに、おしずは、けっして、ほかの子供のように、幸福であったということはできません。しかし、主人が、思いやりが深かったから、貧しい家の子供らよりは、ときには、しあわせのこともありました。それよりも、彼女の幸福は、ほんとうに坊ちゃんをかわいがっていたことです。

「坊ちゃん、あれ、なんの音でしょう?」

こういって、自分も真剣になって、耳をかたむけながら、遠くの音を聞いたりしました。

「坊ちゃん、また、あんな雲が出ましたよ。」といって、二人で、空をながめたりしました。