Japanische Klassiker mit Furigana
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けんせいのほんぎをといてそのゆうしゅうのびをなすのみちをろんず
憲政の本義を説いてその有終の美を済すの途を論ず
吉野 作造
Lesen Sie 憲政の本義を説いてその有終の美を済すの途を論ず (けんせいのほんぎをといてそのゆうしゅうのびをなすのみちをろんず) von 吉野 作造 (よしのさくぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 85.839 Zeichen · 169 Bildschirme
政党内閣制は、甲内閣が倒れた時直ちに議会の新多数勢力を代表する乙後継内閣がこれに代るということによって、その妙用を発揮する。しかるに後継内閣の組織は、前内閣の倒れた際における議会の多数的勢力というものが明瞭に纏まって居れば、容易に出来るが、しからずんば少なくとも一時は中々手古摺るものである。即ち二大政党対立の国においては、この点はうまく行われるが、小党分立の国においては、甚だうまく行かないのである。小党分立の国においては、一つの政党で議会に過半数を占むるということは普通あり得ない。従って議会の多数は二党三党の連合によって辛うじて纏まるを常とする。しかしてかかる連合はもと中々纏まりにくきのみならず、また中途時々動揺するを避くる能わずして、ために内閣は動もすれば多数的基礎を失いてしばしば更迭せざるべからざるの悲運に遭遇する。しかも政変後の常として多数的勢力を作るべき新連合は容易に纏まらず、後継内閣の組織出来上るまでにはいつも幾多の波瀾曲折を経るの例にして、立憲政治の運用はために大いに停滞せしめらるる事になる。故に今日政党内閣の制度は、責任内閣の主義を最もよく貫くものであるとはいえ、小党分立の国においては実は十分にその妙用を発揮することを得ないのである。