Japanische Klassiker mit Furigana
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「われらのしじょうそうだん」
「我らの誌上相談」
宮本 百合子
Lesen Sie 「我らの誌上相談」 (「われらのしじょうそうだん」) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 8.040 Zeichen · 16 Bildschirme
こういう悩みをもつ若い女はあなた一人だと思ったら大ちがいです。都会にだって、幾千人あなたと同じ苦しみをもっている若い女がいるかしれません。
親は娘としてどこまでも自分に尽してほしがる。夫は夫で妻というものを夫の利益のためだけに考える。仲にはさまれ、切ないのは娘です。親からは、親をすてる気か! と云われ、男からは親の方が大切か! とやられ、到頭運命とあきらめ若い年月をただ工場の埃に埋もれて暮している人も少くないのです。
だが、何故今の世の中では、こういう結婚難があり、親の勝手、夫の勝手というものに若い女が挾まれて苦しむことが多いのでしょう。
わたし達は、その原因まで深くさかのぼって考えて見なければ、めいめいの境遇についても覚悟がきまらないと思います。
こういう苦しみは、みんな資本主義の世の中であることが原因です。めいめいの私有財産をつたえ守るために家族制度が発達して来ています。一軒の家の中だけでかたまり、儲けをこっそり一軒の家の中へだけためて行く。(大きくなれば三井、三菱)損をして又は失業して食べられなくなろうとも、やっぱり苦しみはその一家だけが背負うように世の中が出来ている。