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Japanische Klassiker mit Furigana

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かいていごじょうほう

改訂御定法

山本 周五郎

Lesen Sie 改訂御定法 (かいていごじょうほう) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 29.422 Zeichen · 58 Bildschirme

Aozora Bunko

五

と直衛は微笑しながら呟いた、「気にいったぞ」

十五日の白洲でも、前回と同じ煩瑣な調べが続いた。時貸し三両とあれば、その貨幣の内容を糺す。小判か、銀か、小粒か。また手文庫一具とあれば、その形や塗り、仕入れ先はどこで、元値は幾らか、といったぐあいであった。三年と幾カ月かにわたる借財の、一カ条ごとに、まるで畳の目を数えるような吟味をするので、半年分を終るのがやっとのことであった。――このあいだ、要屋主従の答弁は、三人の書役によって詳しく記録されたのはもちろん、直衛も矢立を側に置いて、訴状の要所へしばしば書入れをした。十二時に半刻の休息をし、四時の太鼓を聞いて調べを終りにした。

「明日、同刻に次の吟味をする」と直衛は云った、「今日はこれまで」

朝倉城代は直衛の辞儀を待たずに座を立ち、これ以上の渋面はないだろうと思われるような渋い顔で、荒あらしく奥へ去った。

五

下吟味は前後九回、要屋主従はもちろん、立会う役人たちまでがうんざりし、くたびれはてたというようすを隠さなくなった。月も変って十月となり、ちょうど一と月目に当る十二日に、裁決をする、と直衛は要屋に申し渡した。