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Japanische Klassiker mit Furigana

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かいていごじょうほう

改訂御定法

山本 周五郎

Lesen Sie 改訂御定法 (かいていごじょうほう) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 29.422 Zeichen · 58 Bildschirme

Aozora Bunko

と云った。岡倉は道具を取りにゆき、戻って来ると、そのあとから六七人の若侍たちが、道具を外した稽古着姿でついて来て、羽目板を背に並んで坐った。岡倉はしっかりと面籠手をつけ、作法どおりに竹刀を合わせ、立ちあがった瞬間、全身の力をこめて、絶叫しながら躰当りをくれた。すばらしい気合で、直衛の躯はすっとんだかとみえたが、すっとんだのは岡倉自身で、直衛はふわっと左へよけたまま向き直り、岡倉が「まいった」と叫んだ。誰の眼にもとまらなかったが、すっとぶときに胴を取られたのである。

「まだだ」と直衛が云った、「いまのは一本にならない、さあ」

岡倉は竹刀を取り直したが、すぐに首を振り、膝を突いて面をぬいだ。

「まいりました」と岡倉は竹刀を斜にして低頭した、

「この次にまたお願いします」

そして立ちあがり、直衛の眼をみつめながら近よって来た。

「この手合せでは負けましたが」と岡倉は云った、「要屋の裁きのしようによっては、改めてご挨拶にまいるつもりですから、どうぞお忘れにならないで下さい」

直衛は黙って頷き、道具をぬぎにかかった。

十二日までに、三人の老職が中所家へたずねて来た。